永瀬廉と書いて「努力家」と読む〜『弱虫ペダル』実写化をめぐるあれこれ〜

 

弱虫ペダル

作:渡辺航さん

刊行:秋田書店

 

自転車競技を題材にしたスポーツ漫画。

アニメ・ゲーム・秋葉原をこよなく愛する所謂オタク少年、小野田坂道くんが主人公。

長年秋葉原に通い詰めていて自転車で往復することで電車賃を浮かせてグッズ購入にあてていた。(つまり自転車はめちゃくちゃに漕ぎ慣れている)

高校入学後はアニメ・漫画研究部に入って友達を作ることを楽しみにしていた坂道だったが、部員不足でまさかの廃部……。どうする坂道……!というところから、同級生の今泉との出会いから話が展開していって、自転車競技部に入部、そして仲間と出会って様々な感情を知ることになる坂道。そして、インターハイがやってくる……がんばれ、チーム総北!!!というお話。

 

 

はい、そうです、実写映画化決定!

 

そして、上映日も決定。

2020年8月14日公開〜〜〜!!!

 

主演を務めるのは、永瀬廉くん(∂ω∂)!

 

平野紫耀     永瀬廉→

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廉くんがまた映画に出る(泣)

 

我らが廉くん、2回目の映画主演作がこんなにビッグな原作だなんて……

とても嬉しいです。

 

果たして小野田くんビジュアル、どうなる?!!!と楽しみにしていたら

 

ドン!!!

 

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絶妙なあどけな要素がプラスされて・・・かわいい・・・・・・・・(泣)

 

ティザービジュアルは、青空と桜が印象的で新たなスタートダッシュを感じさせる爽やかなビジュアル。

 

「走り出せ!新しい自分に出会うために」

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弱虫ペダル』特報も解禁。

 

BGMや映像の煽り方が少年漫画らしくてとても心地よい高揚感!!!

映像も綺麗。

 

いや〜〜〜〜〜〜〜嬉しい。

デビュー3年目で2作目の映画主演が決まるなんて!!!!!!

ありがたすぎる。とてつもなく嬉しい。

 

 

と共に、嬉しい反面、胸がきゅっと苦しくなることも。

コミック原作を実写化するときに巻き起こる、キャスティング問題。

 

今日はそのことについて、ちょっと書きたいことがあって、廉くんの誕生日ぶりにはてブロを書きました。

 

 

ちなみに廉くん初主演作『うちの執事が言うことには』の特報はこちら!

 

うち執のときも、原作ファンの方々の反応が怖くて仕方なかったなあ……(遠い目)

 

 

 

 

廉くんが弱ペダ主演に決まった瞬間、原作ファンの方々から廉くんが演じることに対してどんな反応があるのだろう、とものすごく緊張しました。おそらく、ネガティブな意見がマジョリティを占めるのではないかと。

 

その当時のツイート。

 

 

 

 

 

今回の弱ペダ実写化にあたって

主人公・小野田坂道くんを演じるのは


King & Prince 永瀬廉

(ジャニーズ事務所所属)

 

 

 

これはまた……だいぶ字面のパンチが強すぎる。


●‪「King & Prince」「ジャニーズ」「永瀬廉」のキラキラ字面の三拍子

●廉くんの顔面

●廉くんの低めの地声

 

 

この3大要素しか知らなかったら正直、わたしだって坂道くんとは違う!!!合わない!!!と思っていたかもしれません。

 

ちなみに「永瀬廉」で画像検索したときに表示される画面。

 

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おや……?これは坂道くんとほど遠いのでは……??

と、初見ではそう思う人が多数でしょう(泣)

 

 


廉くんの顔はシャープな要素が多くて坂道くんのくりっとした目だったりこの世のすべての良心を集めてふわっと優しく丸めたような存在感とは違うジャンルだし、声優の山下大輝さんみたいな可愛らしい声でもないし、うん。

なんなら廉くんって今泉っぽいなあとか思ったりもする。

 

※今泉=今泉俊輔(坂道くんのチームメイト。今回は伊藤健太郎くんの役。画像右下の切れ長目の黒髪くん)

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でも、どちらのことも好きな人間からすると廉くんと坂道くんって、遠くない存在では…?と思うのです。

(※弱虫ペダルを全巻読んだのは、実写映画化が決まってからなのでめちゃくちゃ新参者。弱ペダのマインドが好きすぎて、12時間以上労働の社会人のくせに4日間で全巻読み終えてしまった…自転車に関する知識を知れるのも面白い)

 

 

廉くんのちょっと不器用でかっこつけきれないところ、

心を開いた相手に対しては安心感全開で身を預けられるところ(物理的にも)(岸くんや清原翔くん、河合くん、関西の先輩達、地元メンバーのように懐いた相手には距離感音痴発揮)

一見クールに見えるけど実際は負けず嫌いで熱いところ、

簡単に折れない強い芯を持っているところ、

自分の能力を伸ばすために純粋に努力できるところ……

 

坂道くんや弱虫ペダルのマインドと通ずる資質を持っていると思うんです。

廉くんが坂道くんを演じて、死ぬ気でペダルを踏み続けて坂を登っていく姿、めちゃくちゃ似合うじゃん!!!と思ってしまいます。(早く見たい)

 

 

でも、キャスティングへのネガティブな反応も本当に分かる。これ、予防線とかではなくて心の奥底から。

散々、好きな漫画の実写化で「それはないよーーーーー!!!!!!」と大声で叫んだことは何度もあります。

個人的にも、某左利きのなんちゃらだったり、某テニス様の舞台化だったり、某フルメタアルケミストだったり……(伏せ切れてない)

所謂「原作ファン」として実写化に対して色々なトラウマもあります。

 

 

‪わたしが知っているかぎりの廉くんの演技力や廉くんの声質、表情のレパートリーと照らし合わせて考えると、フラットな目線で見たとしても正直、原作へのイメージを強く持っている人からは廉くんへの否定的な意見はどうしても出てくるんじゃないかとも思っていたりします。(廉くんごめんなさい)


でも、廉くんならきっと小野田坂道くんと出会って、またひと回りも何回りも成長して、今まで廉くんファンですら見たことのない表情を生み出してるんじゃないかなあ。そう思うんです。丁寧に坂道くんの気持ちに向き合って、廉くんなりの「小野田坂道」を作り上げてくるんだろうなあって。

廉くんファンゆえの偏ったフィルターがあることも承知のうえ言いますが、廉くんは大切に作品や原作ファンの方々の気持ちを考えて取り組んでいると思います。

 


ここで、一度「原作」に関する考えを書かせていただきます。

 

私の友人に、『弱虫ペダル』が人生のバイブルであるという人がいます。

友人は「自分には何も自信なんてなかったけど小野田くんを見て、もしかしたら自分にも何か才能があるんじゃないか、小野田くんのように自分の能力を見つけて伸ばしていけるんじゃないか、と前向きに考えることができるようになった。弱虫ペダルが自分の努力の源になった」と話していました。

 

わたしも、弱虫ペダルではないですが誰にも傷つけられたくない大切な大切な人生のバイブル的漫画作品があるので、友人の話は深く刺さりました。

 

 

この友人の話は一例にすぎませんが、

おそらく『弱虫ペダル』はたくさんの人たちに、長く深く愛されてきて、多くの人の人生に寄り添ってきた作品なんだと思います。

 

特別な思い入れを持った人たちに対して

「‪廉くんは頑張ってるんだから認めてほしい、わかってほしい、受け入れてほしい」なんて、永瀬廉ファンとしてのエゴでしかない。

廉くんにとっても、いい迷惑ですよねきっと。

 

‪だけど、

小野田坂道くんの根っこや

弱虫ペダルという原作テーマの根源と

「永瀬廉」の存在は、

かけ離れたものではなく、両者には同じ遺伝子が含まれているんじゃないかと思えて仕方ないんです。

 

 

原作1回目のインターハイもそうですが、特に2回目インターハイの手嶋部長率いるチーム総北が完成するまでの過程やインターハイ最中の描写から、努力・想いの強さ・仲間の力がダイレクトに心臓にぶつかってきてガンガン揺さぶられました。

このときの感覚が、廉くんの言動を見ていて元気になるときの感覚と驚くぐらいとても似ていました。あくまで個人のものさしではありますが。

 

「努力」とか「頑張る」とかって少し気恥ずかしいものとして受け取られがちだけど…

廉くんを応援していると、大人になっても残っているピュアな部分とか「純粋に頑張る気持ち」を思い出させてもらえる気がします。

弱虫ペダルを読んでいるときも、同じように背中を押してもらえました。

改めて、自分が仕事で一番譲れないことも再確認できました。漫画って本当に素敵。

気づきを与えてくれる物語を生み出している作家さん、漫画編集者、出版社に感謝。

あ〜〜〜思い返していたらまた読みたくなってきた。

 

 

 

わたしの思いはエゴでしかありませんが

今の素直な願いを1億30000万人分の1人の言葉として、ここに残しておきます。‬

 

 

廉くんが伊藤健太郎くんや橋本環奈ちゃんを始め他のキャストの皆さんと作り上げる、

映画版『弱虫ペダル』が誰かの人生に寄り添うような作品になりますように。

 

そして、ひとりでも多くの原作ファンの方々にも愛される未来が来ますように…!

 

 

 

 

●映画『弱虫ペダル』公式HP